2015.12.26
お天気にめぐまれた土曜日、HOUSE yuigahama にて小学生、中学生を対象とした
イラストレーター体験ワークショップを開催いたしました。
1部4名、2部4名のお友達と一緒に楽しく絵を描きました。
まずみんなで自己紹介!
絵を描く以外に好きなことも教えてもらいました。
それにちなんで、name cardを描いていただきました。
ワークショップはじまりはじまり。
イラストレーターは、クライアントさんのオーダーに応えて、あなたらしく絵を描くお仕事です、というお話。
HOUSE yuigahamaの12月のチラシイラストは、ちょうど私が描かせていただいたもの。
クリスマスっぽくするのに、サンタさんやトナカイや、プレゼントの絵を描きました。
海の近くのお店だから、波でクリスマスツリーを表現しています。
シンプルバージョンと比べると、イラストによってクリスマス感が出ているよね。
絵のうまい下手ではなくって、何を感じて何をどう描くかが大事って思います。
クライアントワーク体験その1。
ここはカフェですし、ちょうど冬で暖かくって美味しいスープメニューがあるので、
思わずお店に入ってスープが頼みたくなるような、スープのPRポスター用イラストの
オーダーを想定して、絵を描いてみよう。
紙や画材も、好きな組み合わせで。
切ったり貼ったりも自由。
上手!
お皿をきれいに描いてみたり、湯気がたくさんであったかそうだったり!
嬉しそうな人を一緒に描いてみたり。
そして、世界中のスープにまつわるイラストをご紹介。
モーリス・センダック、Holly Exley、佐々木悟郎先生、マギーブイヨンの昔のポスター、
ディズニーや絵師の方の作品などなど。
いろんな描き方があるんですね。
クライアントワーク体験その2。
今度は、CDアルバムのイラストを描くというオーダーを想定。
音楽を聴いて、それを自分なりに表現して、魅力的なアルバムジャケット用のイラストを描こう。というもの。
なんだか低音がかっこよくて、横ノリで、おじさんの歌い方が面白いなあ。
初めて聞く子も、お家でかかってるのを聞いたことがあるっていう子もいました。
これはボブマーレーというおじさんのレジェンドというアルバム。
みんな、何を感じるかな?
いきなり描きたい子は、そのまま描いてOK.
でも、いきなりこんなオーダーで、難しいなーっていう子は、
自分が何をどう感じてるのか整理をしてみよう。
この音楽を聴いて、何色って思う?
この音楽を聴いて、どんな線が描きたくなる?
この音楽を聴いて、どんな形を思う?
使っている楽器の写真見てみる?
歌っている人の顔見てみる?
それじゃあ、感じた色、線、形を使って(使わなくてもいいけど)、
作品にしてみよう。
今回は、アルバムサイズの原寸サイズでトンボ(裁ち切り線)をプリントした
いろいろな種類の紙を用意しました。
みなさまとても良い感じ!
サーフィンや、海や、自然をイメージした方が多かったです。
さすが湘南のお子様方。
最後は、裁ち切り線に合わせてカットして、
CDケースの額に入れて完成!
素敵な作品たちが仕上がりました!
自分が何をどう感じていて、それは何色でどんな形なのか。
ゆるく描きたいのか、精密に描きたいのか。
どういうものを好きと思うか、かっこいいと思うか。
それはみんな違うのが面白いですよね。
お家の場所や、両親の職業や、遺伝や、時代や、性別や、お友達や、
いろんな要素があって、自分の感性って出来上がっていると考えます。
自分にしか自分の世界は描けません。
似た絵を描く仲間でも、全く同じ作品を作る人はきっと一人もいません。
あなたの世界をそのまま好きになってくれる人がきっといて、
それを必要としてくれる人とのやりとりというのが、
イラストレーターの仕事そのものだと思います。
無理に合わせる必要はないし、感性の真逆な人を嫌いになる必要もなくて、
違うんだね、でもそっちも面白いね、と認め合えるととても楽しくなります。
そんな感じのことを、ちょっとでも意識するきっかけになればと思います。
そんなこんなで、あっという間の1時間半でした。
また一緒に描こうね!
ありがとうございました。